沖縄戦

"戦争を知らない子供たち"の子供であるワタクシ的な視点は,手榴弾抱えて最期を迎えたと思しき人々がいていまだにお骨の回収が終わっていないという観測可能な事象と,この手の無駄な死を繰り返すのは人道的にどうかと思うラヴ&ピース思想と,自分がそんなのに巻き込まれたくないっていうエゴね.


教科書から,沖縄戦における軍の関与に関する記述が消えることになったそうで.
仮に,軍の組織的かつ直接的な関与が無かったとするならば,できるのは,こんな推測?
「戦争という狂気の中では(こんな文章を書いている私も含め)一般ピープルが,自殺もすれば自殺幇助もすれば仲間の他殺もするような鬼畜に,容易になりうる.」
いやー,なんていうか,今は亡き日本軍のせいにしておいたほうが,気は楽だなぁ.
でも,人間のエログロなところを認めないと,平和って来ないような気もするのよね.


現時点で「軍の関与を削除するのは誠にイカン」と必要以上に声高に叫ぶ人達を見ると,「軍に全責任を押し付けて,自分達に内在する狂気から目をそむけたいだけちゃうの?」と,根性ねじ曲がった性格の私は思うのでした.


まあ,狂気的な空気の中で,武器弾薬を持っている軍人の一部が「集団自決だ」と騒いだとしても,驚くに値はしない*1と思いますし,その管理責任が旧日本軍にないとも思いませんけれど.


そんなわけで,今回の教科書検定は,騒ぐほど無茶なものではないのではと個人的には思います.好き勝手に死んだとは書いていないようですし.
「軍が悪い」と責任を回避してきた連中にとっては,責任の空白を感じるかもしれませんがね.

*1:軍人も,武器弾薬の扱いができるだけで基本属性は人間ですし