ただ歴史的事情

なんか泥沼的な様相を呈してきているですが.

なんでアクセサが無いかとかいう話は,Javaが登場した当時の主流言語であったC/C++に合わせたから,っていう身も蓋もない単純な話じゃないの? とか思うのですけれどね.


Netscape Navigatorの中でDukeがふにふに動き出した大昔から,言語仕様についてはさんざ言われてきているわけですよね.
オブジェクト指向バリバリ方面からは,プリミティブ型の存在が美しくないとか,public static void main(String[]) って気持ち悪いとか,

言語仕様のみならず,機能面もアレでした.インターネット時代の言語とかいう触れ込みだった割に,最初はORBさえなかったのも.その筋にはバカにされていた記憶もあります.


その後,色々なシンタックスシュガーが入りましたが,それは,Webのフロントエンド/バックエンドにC/C++以外の言語…PerlとかRubyとかPHPとかPythonとか…が一般的になった後.Genericsの導入もC++プログラマが普通に使う道具になった後なわけです.アクセサはJava7からでしたっけ.
ライブラリも膨大になりましたけれど,「おっこれは!」と思うような先進的な機能があった記憶はないです.


Javaって,いつだって,保守的で後追いの言語なのだと思うのですよ.
他の言語から見れば,なんでいまさら,とか,なんで未だに,とか思うのはおかしな話ではないという気がします.私,Eclipseプラグインも作りますが,思いますもの.やっぱり.


しかし,その絶望的に保守的な言語仕様が,大規模開発での環境に携わる人々のハートをわしづかみする.この構図もまた,おかしな話でもない気がします.
レイトアダプタ層のプログラマにとって使いやすい言語になっている.保守的だから,冗長.でもその保守的だった実績こそが,大規模システムを担うエンジニアたちからの信頼にも繋がる,という.


こういう風潮を(例えばRubystJavaを)嘆いたりすることは,プログラマの理性としては,まったく筋の通った話だと思うのですけれど.彼らが嘆いている限りにおいて,大規模開発分野でRubyJavaを超えられないだろうなとも思ったりしますです.