凄いなぁ….

ET2008の会場で,Matz師がトークしたとの記事を見て.


サーバの向こう側になくMS-OfficeやiTunesが動いていないコンピュータは,広い意味でいえば組込みなわけで,Rubyの作者が組込みの現場に登場するのは,間違えているかというと,そうでもないわけではあります.


それにしても,ETとITには,このブログでも何度かエントリを挙げているように,かなーりの技術的/思想的差異があります.もちろん,それを知らない Matz師でもなく.
いわばアウェー戦ですよ.
プログラム言語という,壁を乗り越えやすい領域が主戦場の人だからという点はあるにせよ,戦場を選ばず乗り込む姿勢は,素直に凄いなぁと思います.


Matz師の登壇については賞賛するとして,視点を変えて穿った見方を.CE Linuxフォーラムという組込みOSSの雄がいるというのに,なぜMatz師を召還する必要があったのかが,ちと疑問だったりして.
CE LinuxフォーラムだけではOSSを代表できないってことなのかしら? とか.
プロプラの郡山氏とOSSのMatz師との中道としてのCE Linuxって図式を狙ったのかなぁ.でも郡山氏って(直接お話したことはないのですが)比較的オープンなものに寛容な印象があったりするので,対立を引き出すのは無理っぽいしなぁ….モデレータの狙いが,ちょっと判らない.