DITA

文書関係の整備が長年の懸案.対応する出力フォーマットの多さでDocbookで決まりかなぁと思いつつ,でも再利用性がなぁ,とも思いつつ.


μITRON4.0仕様はFrameMakerで書かれたそうで,ああいうテンプレートを埋めるようなアーキテクチャが良いのだがなぁ,と思いつつ,でも,FrameMaker買うのは,オープンソースでメシ食ってる奴の行動としていかがなものかとも思いつつ.


で,DITAに注目してみた.細切れコンテンツを張り合わせて文書を作るという考え方らしい.DocbookがTeXやWordのように長文を作るためのツールであるならば,DITAはシステム手帳のリフィルとか京大式カードみたいなノリっぽい.
BTRONの実身/仮身を思い出す気もするけれど,DTDの枠にはめて流用しやすくするという点では別モノかな.


イケそうとは思ったものの,DITA,日本語のリソースはほぼ皆無.特にチュートリアルが無い.とっかかりが無くて二の足を踏んでいたものの,一念発起.なんとか HTML HELP や Eclipse Help を生成できる辺りまでは辿り着いた.


ここでチュートリアルとか書くとアルファブロガーっぽくてカコイイ気がするけれども,面倒なのでやらない.
IBMのdwなどを読むと,一般化とか特殊化とかを理解しなければいけないような切迫観念に捕われるかもしれないけれど,難しい概念は無視して大丈夫.
実務としては,トピックコンテンツをXMLを書いて,マップをXMLで書いて,ビルドするだけ.マニュアルライティングに関しては,それだけでも結構なメリットがありそう.


XMLのタグを書くのは面倒なので,フォームを埋めればOKって感じのエディタがあると良いなぁ…*1.VexとかいうDITA向きエディタがあって,PizzaFactory3.1でも一応動くパッチが出ているのだけれども,どこか挙動がおかしい.VexはEclipse/WTPにコントリビュートされたようなのだけれど,その後の進捗については未確認.うーむ.

*1:人はそれをFrameMakerと呼ぶのかもしれん.最新のFrameMakerは,まさにDITA対応を売りにしているようだし.