ベステクBTE067 は,VMware Fusionと相性が悪い.

先日,現地デモでハマって,さらにOSの再インストール手前まで行った件.BTE067が主犯である可能性が高くなってきた.
BTE067は,既に後継のBTE067Bに移行している.よって全く同じ環境で同じハマりかたをする人は多く無いはず.でも,FTDIのチップを使ったJTAG podは山のようにあるので,類似の問題に遭遇する人はいるかもしれない.ので,記録しておく.

とはいっても,同じFT2232を使っている,刺身包丁もICEbear (正式版とLight版の両方)もPF3評価キットのJTAG ICE部も,こんな症状を出したことは無いし,今試しても問題ないのですけれどね.

実は,BTE067Bも,保守用の商品在庫として持っている.けれど,在庫を崩してまで検証するインセンティブはないので,試さない.

環境

ホストは,MacBookProで,こまかいスペックは,こんな感じ.

  機種名:	MacBook Pro
  機種 ID:	MacBookPro4,1
  プロセッサ名:	Intel Core 2 Duo
  プロセッサ速度:	2.4 GHz
  プロセッサ数:	1
  合計コア数:	2
  二次キャッシュ:	3 MB
  メモリ:	4 GB
  バス速度:	800 MHz

外にDELLのUSBハブ付きLCDがある.

症状

OSXの上では,BTE067は期待通りに動く.

LCD付属のハブを通すと…

こんな感じ.この状態で,仮想環境上でも期待通りに動く.

しかし,BTE067をMacBookProに直で挿すと,デバイス名が…

こんな感じ.BTE067上にある,通電を示す赤ランプも消える.
バイスマネージャは…

こんな感じ.ダメ.

考察

FTDIのチップは,結構ノイズに弱いという噂があって,私もかつてFT232Rで酷い目に遭ったことがある.しかし,今回は,OSX上では直挿しでも問題が無いという点で,ちょっと事情が違う気もする.
VMware Fusion の USBエミュレーションにバグがあるのかなという仮説は,BTE067 以外の FT2232使用ポッドで問題が出ないという点で主張が難しい.

シリコンリビジョンに依存する話なのか? 単に BTE067 固有だけの問題なのか? 今のところ結論を出せるだけの資料は集まっていない.
それと,自社開発の JTAG pod で困らない状況になりつつあるので,結論を出すインセンティブも,実は無い.

誰かが結論を出してくれるといいなー.(他力本願)