Android x86のビルド覚え書き

ものすごーく手間取った.
延々とビルドが終わらない.
ビルド後は,すぐに行き詰まる.情報が錯綜していて,何を信じればよいのかよく判らない.パッチが当たらない.

Slackware だの SLS だのが全盛だった頃を思い出した.あれから15年ですか.渡辺美里もびっくりですよ.


今日ここでコマゴマと手順を書いても,すぐに陳腐化するのは目に見えているので,書かない.参考にしたサイトだけ書く.

この記事になる前の情報が載っているブログと合わせて,ビルドの概略を掴むには良いサイト.

しかし,感触を掴む以上の情報は,既に無い.内容が悪いわけではなく,鮮度の問題.その証拠に,この記事に触発されたっぽいブログがそこそこ見つかるが,討ち死にの屍の山って感じ.

結論だけ言うと,今日現在,cupcake ブランチで x86 ターゲットを作ると結構苦労する.まずビルドが通らない.死ぬ程苦労してeee_701環境を作れたとしても,実行時エラーでブートすらしない.

まあ,このようにcupcakeでも上手くいった人も居るようなので,私が何かしくじった可能性も多分にある.

4月ごろから,x86ターゲットも,masterブランチに反映されたらしい*1.でも,どういうわけか,masterブランチでのビルドを試みた人のブログが,cupkakeの屍の山に比べて異様に少ない(気がする).
ITproの記事のような纏まった記事が無いからなのか,開発仕事として従事する人が増えてきているからなのか,はたまた….

結局,ここの情報がビルド成功の突破口になった.

とはいえ,できたイメージは,とりあえず動く,という状態.顧客に提案するには…かなりの度胸と技術力が要るでしょうなぁ….

発展的学習

とりあえず,libusb と libusbjava は組込めた.Android.mk を書けば済むのは解るのだけれど,GNU configure の config.h をどう作るのか,how to は無いのかな.

感想

Intent*2が面白い.RESTful マンセーなwebアプリ屋さんが萌えるのは,Googleの製品だから想定の範囲内.加えてCANみたいな車両系/工業系のバスを使った分散設計している人たちが,案外と萌えるかもしれない.Webブラウザでfile schemeが使えなくした上で,content scheme を用意するというのは,なるほどと思った.

repo はおろか,git も初めて使うので,パッチ当て始めてから後悔したのだけれど,ローカルリポジトリをホゲホゲしておけば,パッチを投げることも可能と気づいた.そのことを説明しているサイトもあるが,多くは単にビルドして試すだけ.こりゃ安定するまでにはかなり時間がかかるかなと思った.パッチ投げる人の数とオープンソースの品質は比例するし.

*1:私はその頃Androidには興味が無かった

*2:って,Java界隈でこの名前は紛らわしいことこの上ないと思うのだけれど.