小学校3年生ならSqueakくらいなんとかなるだろうよ,という実験.
長女が「ゲーム作りたい」と熱望中.
「ピカチュウとか無理だからさ.」と言いかけて,でもしかし,学校でワケ判んない情報教育を受ける前に,何か叩き込んでおくことに意味はあるかもしれぬ.
と買いてから,はや10ヶ月over.「漢字がなぁ」と思っていたのだけれど,
英才教育ってつもりでもなく.よくよく考えてみたら,私が最初にPC8001だったかMZ80Kだかに触ったのは小学校3年生だか4年生だったかで,そろそろ長女がそんなトシに近づいているのだなぁと.
どう考えても漢字はクリアしているっぽい.
ので日本語系のものを選んでみた.
- 作者: Thoru Yamamoto,阿部和広
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/08/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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レイアウトも頑張っているし,Morphに集中した書き方も好ましいと思う.Smalltalkerには,ついその言語仕様について力説しちまう奴もいる.組込みでアセンブラについて力説してしまうのと一緒で,本人に悪気は無いのだろうし意味もあるのだろうけれど,説明する時にコンテキストを選べないエンジニアの解説というのは重篤な副作用が多い(と思う).その点は合格.
ただ,この本も,対象年齢は中学校高学年か,Morphの先のことを気にし過ぎかな.英語版での表記がさりげなく載っているのは筆者たちの親心だと思うけれど,現在の小学校低学年では,載っている英単語の意味を理解できるような授業カリキュラムになっていない.
まあ,1960〜70年代の小中学生も,学校で倣う前に「then, data, load, save」などなどBASICにありがちな単語は覚えたのだから, カリキュラム優先であるべきなのかは,一考の余地があるかもしれないけれども.
とりあえず,CD-ROMの封は開けず,一週間は本だけ読ませてみる予定.いきなり触らせちゃダメでしょ.何ができる環境なのか,頭の中に漠然とでも環境が構築できるまでは.
ダメ父ができること.
「ところでさ,この環境,日本語が普通に出てるじゃん.これって父が頑張った結果では全然ないのだけれど,日本語とか中国語とか韓国語とかも表示はできるぜーって,ほらできるでしょって最初にみんなに見せたのは父だったんだよ.君が産まれる3ヶ月くらい前かな.今の会社を作る前.仕事ではないから,数時間でちゃちゃっと作ったのだけれどね.」
「その頃から先端で引っ張ってきた人たちが関わった本だから,たぶん良くできている本だよ.会ったこともあるし.」
機械の中身の目に見えない部分を作ることが父親の仕事であり唯一の得意分野だと理解している長女が目を白黒させている.
ダメ父でも,数時間で世界を解り易く変えることができる.これこそソフトウェアが持つ力だし,それを解り易く伝えられるなら,ぐだぐだな人生も案外悪く無かったのかもしれない.…いや,ぐだぐだは良くないな,やっぱり