バグというものの本質を見た気がした.

--with-gmpするとcanadian crossビルドができないバグ

--target=sh-elf --host=i386-pc-mingw32 --build=i686-apple-darwin10

で configure するとビルドできない.4.0.0β辺りからconfigure スクリプトMakefile.in の履歴を追った.細々と変更はあるものの,大きな改変は無い.
全世界のOSSプログラマにとっての屋台骨になるGCCで,こんなあからさまなバグが残るかね? と自信が無いながらも,でも Makefile.in を何度読んでも腑に落ちてこない.
本家bugzillaに投げてみた.返事来た.


Oh I see why this works for me, I install gmp/mpfr in the sysroot and I had
used the sysroot so I don't need to supply --with-gmp/--with-mpfr.

なるほど.そうか,--with-gmp を指定する奴は多く無いか.言われてみればそうだけれど,それが原因とまでは私も読めなかった.BUILD_INCLUDES ってのが要るんじゃね? ってくらいまでは絞れていたけれど.
Andrewは sysrootに入れるのが当然と思い,私は,--with-gmp --with-mpfr するのが当然と思う.人は自分のやっている手順が世界の標準だと思い込んでしまうものなのだなぁ.バグというものの本質を見た気がした.