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やっと読み終えた.
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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内容にも結構ツッコミどころがある.0と1の違いが決定的であるかどうかについては,bitだけでなくatomも絡む辺りでキレの悪さを感じる.
筆者のリサーチも弱い可能性がある「この事態に経済学から発言があってしかるべきだが,まだ何も聞こえてはこない」とあるが,本書の14章に出てくる中国やブラジルの例は,クルーグマンが15年前に描いた有名人経済と驚くほど相似している.筆者がいうような19世紀までの遡りは要らない.
おそらくこの本は,著者の思索を一緒に辿り,共に考え,読者自身なりの答えを出すために使われるべきだろう.自らの思考をまとめ近未来を予測するための触媒として見た場合,この本は秀逸だと思う.