パブリックコメント

IPA未踏関係者のメーリングリストに来たメール.

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IPAのソフトウェア未来技術研究会(**)にて、取りまとめました、
「先進的「ウェブ・サービス」を中心とする情報技術ロードマップ策定
〜ソフトウェアサービス化及び情報の高付加価値化への潮流〜報告書」
の意見募集(パブリックコメント)を4月27日に開始いたしました。
http://www.ipa.go.jp/about/pubcomme/200704/index.html

お忙しい中、恐縮ですが、忌憚なきご意見を頂戴したく存じます。
パブリックコメントの締切りは、5月11日(金)18時です)

何かとお世話になっていることだし…と書いてみたコメント

箇所: 7技術ロードマップ
内容:
Webサービスはサーバサイトテクノロジだけでなく,
クライアントサイドが提供する機能にも大きく依存している.
例えば,Web2.0の主要なテクノロジであるAJAXは,ブラウザ側に
XMLHTTPオブジェクトおよびJavaスクリプトが無ければ実現
できなかったはずである.


また,ロングレンジでサーバクライアントモデルを眺めると,
処理主体をクライアントに置くかサーバに置くかという議論が
遥か昔から数年周期で繰り返されている.
例えば,Javaの適用分野の推移が典型的である.
1995年頃のJavaはクライアントサイドの言語であったが,
2005年頃までにサーバサイドの採用例が多くなり,近年は
クライアントサイドへの揺り戻しが見られる.


同様に,ここ数年の間に,検索もサーバサイドのクローラから,
デスクトップ検索に主戦場が移りつつある.この傾向も,
おそらく揺り戻しが数年内にあるとも予測できる.
もしくはクライアント/サーバという垣根を超えたマッシュアップ
起きるのかもしれない.(これを予感する技術の萌芽は既にある)



拝読した報告書には,Webサービスにとって欠かせない,
クライアント環境の技術発展について予測が不十分であり,
長期ロードマップに関して説得力が弱い点が極めて残念である.


しかしながら,(Googleの成功などにより)クラウドコンピューティング
(つまりサーバサイド)に意識を与えるべきであることは理解できるし,
2〜3年の短期決戦的計画としての着眼点は正しいとも思う.

ちょっと辛口かしら.