発見?

発見」? …隠した覚えは無いのだけれど…と出張帰りの新幹線の中でしばし考えて,トラバを打ち忘れていた事に気づく.遅まきながら,以前のコメントを開いて,打つべきところに打ってみる.

本題については,後で.

というわけで,本題


そこが要点なのであれば、
要点ではないので,以下棄却.…いやまあ視点の違いでしかないかもしれませんが.


人が一生に獲得できるスキルアセットは,その人の才能とか教育とかでブレるものの,上限は見えているわけでして.
大抵は,自ら持っているスキルを元に相互扶助をおこなうわけです.
それは,行き過ぎれば,人月という可換な枠に縛り付ける,頭が悪く生産性の低い正規化に辿り着くのかもしれませんが.




個人的には「起業できるぐらいの実力がある個人が生まれてほしい」という希望の話と集団に対する労務管理の話の関連性がすぐに思いつきません。

私の意図は,労務管理とは関係ありませんので,はいその通りです.というのが第一声なわけですが.

プログラミングに必要なスキルと起業に必要なスキルは違うのは,概ねコモンセンスじゃないの? とは思ったりします.
ソフトウェアベンチャーだけが特別ではなくて,古今東西,成功したベンチャーには,エンジニアリングの鬼才の横に,実務の天才が大抵います.
松下幸之助ビルゲイツなど例外もゼロではありませんが*1.例外で無いほうは,枚挙に暇が無いので省略.



たぶん日本の大企業の人から見た未踏に選ばれた人は「(その導きが偶然か必然かどうかは置いておいて)世の中のニーズに応えるものを生み出す実力がある個人」という感じで、常日頃同じ課題を組織で解決している人たちからしたら興味深い人種だというぐらいではないでしょうか。

週末のニュースショーよろしく道頓堀や新橋で取った声なら,そんな程度の話でしょうねぇ.わかります.


でもね.
今回は,未踏のファウンダーである"IPAのトップ"の声なわけですよ.
そういう立場の人々が,記事として残っちゃうような場で,新橋の酔っぱらいと同じ程度の期待を表明するなんていうのは,どんなもんだろうかと.あんたら血税を何に使っとるんだと.
仮に,道頓堀の酔っぱらいと同じ程度のお気楽さではなく,本気で「プログラマはいつか起業する.そういうスキルセットを持っている」と思っていたとしたら,それはそれでどんなもんだろうかと.
組込み屋さんから見ると,IPAって*2,スキル標準を作った団体なわけですよ.そのスキル標準にどう顔向けする気で発言しとるのかと.
未踏も,もう8年目になりますか.国プロの尺度で首を長めにしても,もう模索中なんていえる事業ではないでしょうなぁ.



今の段階では特にお互いとも相手に本気で期待しているものがないと思うのであまり気にしなくていいような。

まだまだひよっこチキンの私は,未踏のファウンダーであるIPAのトップが,そこまで不見識で使えない人だと斬るほどの毒は持ち合わせていませんです.:-|

*1:そういう例外の彼らも,世間一般からすれば秀逸なエンジニアリングのバックグラウンドを持っていただけで,実際は実務の天才だったような気もしますが.これについてはあまりにも直感が過ぎるので,脚注.

*2:厳密には下部組織のSECだけど