VREFに与える電源

ずいぶん前のエントリ


外販を考えると,変換コネクタ中でTiny-JTAG側のVsupplyから3.3Vを作ってループバックというのが安全な気もする.
などと書きました.はい.判っている人は,私が気づくのを生暖かく見守ってくれたのでしょう.Vsupply は,機器からデバッガへの電源供給です.だめじゃん.


さて,そうすると,VREFが無いと動かないJTAG-KEY(およびその互換品)と,VREFをJTAGピンから与えられないADIピン配列は,外部電源がないかぎり繋がらない,と.


うーん.困った.
周りの石のVCC端子にピン立てろ,という解法は,現場感覚としては正しくとも,製品としてはちょっと危うすぎ*1


そんなわけで,苦肉の策.TinyJTAG ICEに手を入れました.具体的には,USBからのVCCとVsupplyの直結.VREFに戻すためのLDOレギュレータに流すだけなので,パワーも要りませんし.
ちょっと調べた限りでは,ARMの20pin JTAGの2番ピンは機器側もNCの場合が多い様子.けれども,やっぱりbfin専用ですというべきなのでしょうね.


まあ,そんなこんなで,紆余曲折がありましたけれど,無事にケーブル(と変換基板)だけで urJTAGともgdbproxyとも繋がるようになりましたとさ.

*1:まあ,20万円からの値段がする国産JTAG-ICEでも,「MS7727CP01で使う時はリセットかからないから,H-UDIとは別のところのピンに引っ掛けて」といった趣のサポートだったりすることは,無くも無いのではあるのですけれど.