サービス業で製造業をしたがる理由がよくわからない.

SIer っていうのは,サービス業だと思うんすよ.経済産業省的分類でも,実体的にも.


でも、これってしかない場合もあるかなと思います。だって、中に製造技術がないんだもん。

別にその製造を外注にするというビジネスモデルが悪いと言っている訳ではなくて、それでお金儲けがちゃんと出来てるならそれでいいです。ただ、このまま技術が空洞化しつづけたら間違いなく淘汰されていく気がします。

で私は製造したい人なんです。作りたいです。技術を身につけたい。でも、社内に製造の技術はない。だったら外に学びにでるしかない。外部のセミナー、コミュニティーに飛び出してみるしかないのかなと思っています。


サービス業だからって,作る事がないわけではなくて,例えば飲食店なんて調理がなきゃ始まらないわけですが.
しかし調理は,飲食店の構成要素の一つでしかありません.空間とか"おもてなし"とか,その店なりの付加価値がなければ飲食店は流行りません.原価数十円のコーヒーに数百円出すのは,製造能力を認めてのことだけではないのですよね.
メタファを膨らますと,京都の茶屋のように,箱モノ(家屋)以外はお姉さんから料理までアウトソースなんて例もあるわけです.
作らねば淘汰されるという考え方は必ずしも的を射ているかどうかは判りません.
SIer がコーディネータとして顧客満足に足る価値創造をするという,茶屋的な生き方もあり得ます.


ま,個人的には「SIerが自動車業界(製造業)の真似をするのは間違いだ」という極端な排斥指向にも異を唱えてきているわけで,製造を指向する意見のほうが共感はしやすかったりはします.でも,製造製造いうのも間違いだとおもうのですよ.結局,お客さんが満足するものを出せるか,っていうのが技術者の度量なわけで.


で,とりあえず,会社に残って変えて行くという考え方も立派だとは思うのですが,

  • 製造能力がある他社へ行く.
  • ついでに業種もすこし変える.組込み系にいると,お客さんが製造業の場合が多いので,製造業的なモノの考え方を学ぶ機会が多いです.

ということも含めて考えるだけの柔軟性はあってもよいのかなーとか思ったりします.僭越ながら.