一部の経済学者のことが嫌いな理由.
うまく言語化できずにいたけれども,昨夜/.Jを読んでいて,すっきりと判った.
というコメントに対する下記のコメント.
米国では解雇規制が緩いと聞く。
だから、例えばあの池田先生とか公認会計士の勝間先生とかは米国式の雇用関係が望みだろう。その米国にして、こういう事件が起こる。経済学の理論からは離れた、枝葉末節の問題ではあろうが、解雇規制を緩めるのが理論上正しいのだとしても、こういう問題発生を防ぐ何らかの回答を経済学は用意しているのだろうか?
生物学が遠心分離機の作り方を用意していないのと同じで、経済学もその回答を用意していないでしょう。
経営学か心理学か、別の学問の人が用意してるんじゃないですか。
素晴らしい洞察.目から鱗.
経済学が(経済に関わる諸問題に対して全ての)回答を用意していないのは,別にそれはそれでよいと思う.私の属性の一つである計算機科学だって,ここまで社会に浸透しながらほとんど全ての周辺問題について回答を用意していないし.
生物学は遠心分離機の作り方は用意してないけれども,遠心分離機の性能向上には関与していると思う*1し,生物学者が遠心分離機のことをユーザとして語るのは,別に変なことでもないとも思う.
しかし,だ.経済学者が経営学者(もしくは経営者)の振りをして経営を語るのは,変だろう.
零細経営者としての私が,ある時期以降の中谷巌氏や最近の池田信夫氏*2の言動をどうも胡散臭く感じるのは,そういうことだったのか.