邑中先生の文章を読みたいですが。
TOPPERSは無料ってこともあり,ITRON系の開発が(主に人件費の問題で)アジアにシフトしているので,中国圏では割と人気があるという話は聞いている.
…のではあるけれども,中国圏から,いきなりメールを頂くと,ちょっとのけぞる.
私信を公開するのはどうかなという気もするので,引用はしない.割としっかりした…ていうか私の英語力を考えたら頭が下がるようなしっかりした…日本語だった.要約すると,
TOPPERS/JSPで開発をしたい.私の記事をCQのサイトでちょこっとだけ読んだら,割と判りやすそうに思う.Interface誌のバックナンバーは中国では入手困難.CD-ROM版は高い.
筆者から原稿を直接送ってくれないでしょうか.
まあ,気持ちはわかる.TOPPERSって,会長含め,開発者が揃いも揃って優秀なプログラマなので,噛み砕いてレベル下げて説明してくれないんだよね.
リストもあった.
Interface(CQ出版社)の
*(2004年11月号)「JSPカーネル移植のための基礎知識」
*(2004年12月号)「ターゲットへのTOPPERSの移植」
*(2005年2月号)「デバイス・ドライバの移植とカーネル移植の完了」
*「μITRON4.0仕様書を片手にsample1を読む」
*「TOPPERS/JSPを理解するためのμITRON4.0仕様」
*「Eclipseと実機ターゲット・ボードのJTAGデバッガによる接続事例」
ああなるほど,リサーチしておりますな.
しかしながら,まずは知財権はどうなのよという話はある.
でも,おぼろげな記憶が正しければ,契約上は,CQ出版に譲渡しているのは出版権のみで,筆者には割と権利が残されている*1はず.しかし,確認をするのも面倒だ.いいの,私はグダグダな契約が好きなニッポンジンなんだもーん.
そして,もうそんな昔の原稿なんぞ手元に残っているはずがない.先日も日記に書いたとおり,会社のリポジトリには最近の原稿は残してあるのだが,原稿と印刷物には大きな差がある.CQの場合は,本文を編集部が手を加わえるケースがほとんど無いのだけれど,少なくともレイアウトは編集部が行っている*2
ちょいと無理だ.
では,どういう案があるか.やっぱり書籍を買ってもらうのが第一案だろう.
μITRON準拠TOPPERSの実践活用―製品開発にも学習教材にも使えるフリーのOSプラットホーム (TECH I Embedded Software)
- 作者: インターフェース編集部
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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ついでに私が書いたわけではないけれど,この本も割と手堅いような気がする.
組み込みシステム実践入門―SHー4とTOPPERS/JSPによる組み込みシス
- 作者: 田中典翁
- 出版社/メーカー: カットシステム
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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中国なら,TOPPERS教材の中国語版がたぶん有用.でも,ツール面での情報はほとんどないからなぁ.まあそれに,CQの特集にまで検索の手を広げているのであれば,当然チェックしているだろう.
ふーむ.まあ,書いてみて頭の整理ついたので,返事を書くことにしましょうか.