IPA-OSS,申請するか…

基本的には撤退しようと思っていたIPA案件,再度申請をすべきかどうか思案中.
ネタは, g:blackfin:id:suikan:20070210 でも出ていたgdbproxy.
GDBって,GUI - GDB - stub/proxy の組になっていて,GDBとそのシリアルプロトコルは割と練れているのですが,GUIとstubは結構"つかえねー"状態なのですよ.

GUIEclipse DSDPも今後頑張るだろうし,こんなところに何度も投資するだけの費用対効果はIPAから見ても納税者から見ても無い*1

一方stubはredbootやgdbstub (…つまりROMモニタ)で満足できる人やkgdbの手厚い保護下にある人は比較的マシだけれども,JTAGアダプタを使いたい開発者は,茨の道を踏まざるを得ない状態.

割とスジが良さそうだったOSSコードも昔はあって,例えばMITOUJTAGの内藤さんが未踏事業で作った(作らせた)スタブが手元にも残っているのですが,共有ライブラリ前提でWin32への移植は厳しそう*2な上に,「オープンソースとGPLの問題: なひたふJTAG日記」の頃を境にして公開もされなくなってしまい….まあ権利所有者には公開を止める権利もあるわけですが*3

本件,組込み系のカーネル屋ツール屋に属する職業プログラマの私は,ぷーすか言わずに手足を動かせ,という立場なのかな,と.

…と思ったのですが…

今期のIPA-OSSは,テーマ型しかないのだとさ.ちゃんちゃん♪

*1:私が所属する会社としても,PizzaFactory3で少し解決の糸口が見えて,これを再申請する必要は無い

*2:現実の組込み開発ではWin32上で動かないのは厳しい!

*3:厳密には,活用しない時はIPAが権利を引き受けることができるはずではありますが.