GAEをEclipse Update Siteで使う(初級編)

零細企業でEclipseが絡んだお仕事をしていると,作ったプラグインをどう配布するかが悩みどころになることがある.


プラグインライセンスがOSI approvedならあまり悩む必要はなかった.ソースごと Sourceforge に置けばよかった.過去形にしたのは,ライセンス問題以外のところで問題があるため.
最近の Sourceforge は,Webサーバに対して100msオーダの連続アクセスを行うと,500エラーが返る場合がある.ハードウェアリソースが逼迫しているのかF5攻撃への対処なのかどちらなのだろうと思うのだがそれはさておき,なんにせよ短時間で複数のコンテンツにアクセスする Eclipse の update site としては使いづらい状態だ.


ライセンスが OSI approved でなければ,Sourceforge は使えない.無償であるかどうかは,OSSの視点から見れば関係ない.
自社サーバが極太のファイバーで繋がっていればよいが,零細ではNTTのベストエフォート回線が関の山.
安定売上が見込める製品ならサーバを借りてきてもよいが,ニッチ製品だと固定費をかけたくはない.


ここで,思いつく. Google App EngineGoogle 以上に太い回線でつながっている貸サーバなんて滅多になかろう.
名前の通り,Webアプリケーション構築環境として提供されているもののはずだが,静的コンテンツも当然扱える.


一応,無料.制限を超えれば有料.けれども500MBの無料枠は,一般的なプラグインの公開で超えることはないだろう.動的にsite.xmlなどを生成させても,使うCPU時間なんて微々たるもの.
1日の帯域幅10Gbpsも,ニッチツールならそこまで要らないだろう.帯域幅を使い切るほどのプラグインなら,お金を払っても十分なほど売り上がっているはず.


howtoは広く知られていて,例えば,このページが参考になる
Eclipseのウイザードで生成される Update Site Project は静的コンテンツなので,単に deploy すれば,何の苦労もなく Update Site になる.


というわけで,会社で提供しているプロプライエタリプラグインの配布のために,GAEを使い始めた.
せっかく動的コンテンツの生成もできるアプリケーションサーバなのだから,SourceForge で運用している Update Site の tips を,GAE用に翻案しつつ,試した上で結果を書くつもり.